暦のうえでは、まさに今が冬の始まりです。北国から初雪の便りが届いたり、冬の季節風が吹き始めるのもこの時期。「今朝の冬」という季語がありますが、これは立冬の日の朝のことです。
ツバキ科の花には大きく分けてツバキとサザンカの種がありますが、冬の初めに先駆けとして咲くのは、山茶花(サザンカ)。垣根にぽつりぽつりと花をつけ始め、冬の訪れを予感させてくれます。ツバキ科の仲間は、種類によって開花期がさまざまで、春までの長い期間をかけて咲き分けます。同じツバキ科でも、山茶花と椿は、花の形はよく似ていますが、花弁の散り方に違いが見られます。