北風の冷たさが、日々はっきりと感じられるようになります。北国では里にも雪がちらつくことがありますが、まだ本格的な寒さには至りません。ちょっとした雪、の意としての「小雪」です。
昼の時間が短くなり、陽射しもめっきりと衰えて、どんよりとした曇りがちの日も多くなります。ねずみ色の空を見上げながら、ふと、虹を見る日もほとんどなくなったと思う、そんな季節感を表しているのが、この言葉。いっぽうで俳句の季語に「冬の虹」という言葉もあるのですが、こちらは、寒々とした雨が上がった晴れ間に、ひょっとめずらしいものに出会った、そんな新鮮さを含む響きを持っています。