第六十九候 雉始雊

第六十九候 きじはじめてなく

雉は日本の国鳥。その羽毛の美しさが尊ばれ、食用にも重宝されてきました。特に白い雉は祥瑞(しょうずい)として、これが献上されたことで年号を変えたほど、意義を有していました。

雉は「ケーン、ケーン」という甲高い鳴き声も特徴で、特に、地震を予知して鋭く鳴くと言われることから、古くからその挙動が注目されました。また、雄が雌への求愛のしるしとして頻繁に鳴き声を上げ始めるのは、まさに春に向かおうとするこの時期から、とされています。

旬のレシピ

鱈ちり鍋

写真・松尾成美 / フードスタイリスト・marimo

雄の雉が雌への求愛のしるしに甲高い鳴き声を上げるのは、春に向かおうとするこの時期からとか。春近しとはいえ、雪の季節に獲れることからこの字で書かれる鱈は、今がまさに食べどき。さっぱりしたポン酢でどうぞ。

作り方は書籍『くらしのこよみ 七十二候の料理帖』をぜひご覧ください。
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