春の到来を感じた鶏(にわとり)が、卵を生み始める時期とされています。
鶏は鳴いて夜明けを知らせるため、日本でも古来、神や悪霊が来往する夜と人間が活動する昼との境目を告げる霊鳥と見なされてきました。「天の岩屋戸神話」でも岩屋に隠れた太陽神・天照大神(あまてらすおおみかみ)を外に連れ出すのに一役買っており、太陽再生信仰との結びつきが見られます。このようなことからも、鶏は、長く暗い冬の終わりと春の到来を期するにふさわしい動物といえるのではないでしょうか。
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