第五十七候 金盞香

第五十七候 きんせんかさく

「きんせんか」とありますが、春に車輪のような円い花をつけるキク科の金盞花(きんせんか)ではありません。冬の花でも香り高いことで人気のある水仙をさします。この別称の由来は、昔中国で、水仙の花の黄色いところを黄金の杯(金盞)に、まわりを囲む白い花弁を銀の台(銀台)にたとえて、「金盞銀台(きんせんぎんだい)」と呼び習わしたことによるそうです。日本ではお正月の花としても喜ばれる水仙、吉祥の気分が感じられる別称も、あわせて覚えておきたいものです。

ページの先頭へ