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くらしのこよみ友の会 研究員の皆さんの夏越

茅の輪をくぐり、息災を祈る

新型コロナウイルスに翻弄される生活も、はや2年目に突入した2021年の夏は、暑さもひときわ厳しいものがありました。
6月末の伝統行事である「夏越」。正月からの半年間で身に積もった穢れや禍を除けるものとして、各地の神社を中心に行われてきましたが、一般にも広く知られるようになったのは、まさにこういう時代だからこそ、といえるでしょう。「アマビエ」と呼ばれる謎の神様(?)も、見事に復権を遂げていましたね。疫病の流行や災厄は歓迎できませんが、なにがきっかけとなって、伝統行事や昔の生活習慣がふたたび注目されるかわからない、という典型例かもしれません。
さて、会員の皆さんはこの夏、どのように行事に接したのでしょうか。

夏越の祓レポ

お邪魔したのは神奈川県高座郡の寒川神社。
神奈川県内での初詣の参拝者は、鎌倉の鶴岡八幡宮に次いで2位、というポジションの神社です。
こちらでは「水無月大祓」と呼ばれます。実際の様子はこんなかんじでした。

家に帰って、氷室の氷を模したという縁起物の和菓子「水無月」もいただきました。こちらは笹屋伊織さんからお取り寄せのもの。おいしかった〜!

松浦はこ

夏越の祓え 茶会

昨日は夏越の祓えの茶会に遊びに伺いました。

老松さんの「水無月」。半透明で氷室から切り出した氷の面影のよう。
水無月も6月30日だけ販売するこだわりのお店もあれば、5月末から売っているお店もあります。

リビングから庭に出て、つくばいで清め席をみると、大きな茅の輪が!
前日に鴨川の千萱を取って作られたとのこと。夏を思わせるとてもよい草の匂いです。

帰り道、席主のお近くの福王子神社で、つくり立ての茅の輪を神主さんにくぐらせていただきました。

山﨑 修

 

新習慣!?夏越ごはん

「夏越ごはん」という取り組みを知りました!
調べてみると、2015年から、米の安定供給を支援する「公益社団法人米穀安定供給確保支援機構」さんと、「全国米穀販売事業共済協同組合」さんが提唱しはじめた行事食だそうな。
お米の需要拡大が目的かなとは思うのですが、茅の輪の神話にちなむ素材を使っていたり、「輪」の形状の夏野菜などとご飯をあわせるだけで簡単だったりで、広がっていきそうな行事食です。なにより、夏野菜とごはんの組み合わせはおいしいですものね!
自分でつくるほか、イオンやヨーカドー系列でお弁当として販売されていたり、定食屋さんなどのメニューとして提供されたりしているそうです。また、コロナ禍以前は、神社で振舞われたりもしていたそうです。

そんな取り組みを自作のキャラクターたちで紹介した! という塩梅です!

 松浦はこ

夏越 金王八幡宮

金王神社にお参りしました。渋谷駅から徒歩10分。山門から茅の輪が見えました。
唱え言葉が「蘇民将来・蘇民将来 思う事みなつきねとて麻の葉を きりにきりても祓いつるかな」とのこと。コロナ収まれと願いながら、くるくる周りました。

茅の輪をくぐって参拝したあと、境内をくるりと周りました。新しい発見もいっぱいあった夏越の祓えです。

三澤純子

夏越 渋谷氷川神社

渋谷氷川神社にも茅の輪が飾られていました。子どもらの七五三のお参りもした、地元の神社です。1000年以上の歴史があり、渋谷最古の神社だとか。本殿の屋根は数年前に吹き替えられ、銅板には子どもらも手書きで名前を書いて寄進しました。

茅の輪をくぐって、家族の健康を祈る。
実は6月頭に長男が発熱し、10日も寝込む騒動に。コロナ検査は陰性でしたが、処方された薬が合わず、副作用から高熱と肺炎と頭痛を起こし、日赤病院にもお世話になるという事態に。疫病ではなかったのですが、こんなこともう起きませんように、改めてお祈り。

ここ、細田守監督の「バケモノの子」にも登場する神社。縁結びのパワースポットでもあります。樹木の根っこが凄い。

三澤純子

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