野山の力、植物の効能を我が家の食卓へ

新緑目にまぶしく、ぐんぐんと生い茂る草木の力が天地にみなぎる「端午」の時期。
お節供に合わせて、昔ながらにいただくのは、粽(ちまき)、柏餅、蓬(ヨモギ)を練り込んだ草団子……。野生の植物を活かした、みずみずしい緑色が印象的な料理や菓子の数々には、芳香や薬効豊かな植物を体に取り入れることで、間近に迫った梅雨と真夏の厳しい季節に備え、体調を整えようという先人の知恵も感じられます。
 新型コロナウイルスの影響で、お家で過ごす時間が多かったであろう今年の端午。会員の皆さんが食卓に並べた美味を拝見。

空を見上げ、薬草をいただく端午の節供

  今年は、熊本・実家でのガーデニング作業、下中菜穂様に習った(薬草)摘み草や紋切り、「茶と料理 しをり」様に教えて頂いた蓬のお団子づくり、手作り菓子に庭のハーブや柑橘類でお茶を煎れたり、モノからコトへと変化した端午の節供前後の日々です。
  母が「蓬団子を作りたくなったから、蓬摘みに行こう!」と、近場で蓬摘みをし、節供前日は朝から母主導で蓬団子つくりスタートとなりました。蓬の繊維も細いのに強く、敢えてフードプロセッサーは使わず、50年ものの母のすり鉢と擦りこぎで、(しをり様に習いました→)「デッチル!デッチル!」に楽しく節をつけながら、ゴリゴリ……。
おかげさまで母まで生き生きとなり、蓬団子と菖蒲を持たせた甥っ子も喜んでくれ、福が福を呼んだ、くらしのこよみ友の会2年目の端午の節供でありました♪

みうきい

実践!しをりさんの柏餅

5月2日のオンライン料理教室で「茶と料理 しをり」さんに教えていただいたレシピで、我が家もこどもの日の本日、柏餅を作ってみました♪
4歳の娘とこねる作業や、あんこをくるむ作業を行ったのですが、楽しいらしく大興奮! 絶妙なレシピのおかげで、非常にうまくまとまって楽しくできました。
味ももっちりしていて歯切れのいい生地に仕上がり、美味しかったです!行事の意味などを伝えながら、娘と楽しく行事を体験することができました!

すの

端午の節句:プチ野草摘みとお団子づくり

毎年この時期は夫の実家に帰省するのですが、今年の端午の節供は、子どもが生まれて初の自宅でのお祝いとなりました。
家の前にあるクマザサを熱湯で煮沸し、残念ながら上新粉や白玉粉は手に入らず、スーパーの棚に僅かに残っていた団子粉で挑戦。子どもたちメインで作り、7歳と5歳が盛り付けまで頑張ってくれ、なんとか出来たのがこちらです。かなりシンプルではありますが、お茶の香りも楽しめ、おいしくいただけました!
そして、いつも大変お世話になっているじいじ、ばあばにもプレゼント。昨年末に折形デザイン研究所で教わった「木の花包み」にヨモギを添えて。子どもたちがはりきって届けに行きました。

おごもん

柏餅

お菓子の中には桜餅のように桜の葉を使うもの、笹で包むもの、草餅のように中によもぎが入っているものなど、草を使うものも色々あるのですが、植物の葉が添えられていることで見た目が美しく面白く、香りもして好きなお菓子です。
食べ終わって広げると、まだみずみずしさの残る柏の葉。香りはなるほど、なんだかスッキリしていて悪いものを避けてくれそうです。

あきらこ

端午の節供 柏餅

  今年は教室が開けないまま迎えた端午のお節供ですが、オンラインの教室やいくつかオーダー頂いたことで、有り難くもたくさんの柏餅をお作りすることが出来ました。
  もともとは山野で菖蒲などの薬草を摘んで邪気を払ったお節供であることを汲み、我が家の柏餅には、こしあんの他に、新茶を合わせた味噌あんを包みます。これがとても香り良く美味しいのです。新茶の柔らかで細かな芽を味噌あんに混ぜ、餅生地で包んで蒸しあげると、ふわりと香る仕上がりになります。

茶と料理 しをり

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